こちらは、金戒光明寺の五劫思惟阿弥陀仏座像です。
アフロの阿弥陀さまです。
法蔵菩薩のときに、どれくらいの時間、私が救われるために悩まれたのでしょうか?
正信偈に
法蔵菩薩因位時 ‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥五劫思惟之摂受
とあります。
五劫(ごこう)という時間です。劫とは時間の単位です。
果てしない時間の長さを示す比喩です。
一劫とは、160キロ四方の大きな岩に100年に一度天女が降りてきて、その羽衣の袖で岩をなぞって帰っていき、途方もなく繰り返し、摩耗で岩がなくなる時間のことです。
わけわからんでしょ?(笑)それ×5が五劫です。
つまり、私という存在はそれぐらい救い難いのである、ということなのです。
永い間、悩みすぎて、髪がこんなんになってしまったようです。
誓願を起こした法蔵菩薩が、阿弥陀さまになるのには、さらに永いご修行が続きます。
落語の「寿限無寿限無 五劫のすりきれ……」
これもここから始まったものです。
お経には全てに意味(願い)がしっかり書かれてあるんです。
ねっ!仏教って面白いんですよ(^^)