バタバタ続きで失念しておりました。
8月の掲示板の言葉です。
前にもふれましたが、
お盆には若い方を含めて
普段お寺にお参りされない方々が
おそらく2,000人は来られます。
お寺の掲示板。この月だけは
若者や縁のない方に向けて
ピンポイント発信です。
お盆中もチラッと外に出ると
20歳くらいの青年が
スマホで掲示板を写していました。
この方だけではないはず。
私の狙い、間違ってない。
少しでも仏教に興味を持ってくれたら
お寺の住職として嬉しいです。
さて、以下読んでくださったら幸いです。
【住職のひとりごと】
意訳しますと
「ご先祖なくして、私の命はない」
ということでしょう。
お盆を迎える、8月の掲示板に
ピッタリな言葉だと思いませんか?
仏教は因果の法を説きます。
善い結果を招くためには、
善い行いをしましょうと。
つまり、現時点がスタートで
未来にゴールを設定します。
因→果ということですね。
しかし、宗祖の親鸞という方は
どちらかというと、
果→因をみていかれます。
リンゴの種があるから、
リンゴの果実が実る。
確かにそうです。
これが因果です。
ただ、実らなかったリンゴの種は
どれだけあったことでしょうか?
そうでしょ?
つまり、今ここに
リンゴあるという事実から、
さまざまなご縁を訪ねていくのです。
少し、回りくどい言い方になりました。
静かに手を合わせて、
命をみつめましょう。
10代さかのぼると、
先祖は1024人。
20代さかのぼると
104万人を越えるようです。
一人でも欠けていたら。
私はいない。
そこには
他の動植物のいのちも関係します。
このいのち。
私の命であるようで、
私だけの命ではありません。
そう思うと、
今よりも丁寧に
生きていけるような気がしませんか??