昨日は午前中が
ご門徒さんの五十回忌、
午後からは、参り合いのお寺さんの
五十回忌でした。
ご門徒さんの五十回忌では
84歳の東京から来られた方が
「父の五十回忌を勤められるなんて」
と感慨深く話されました。
また、私の拙い法話を聞いてくださり
「こんな話は東京じゃぁ聞けないなぁ」
とぼそっと呟かれました。
東京でも聞けるのですが
喧騒の中で場所が
埋もれているのかもしれません。
また、午後からの五十回忌。
北海道から来られた方が
最後の挨拶で号泣されました。
「父の法事を勤められました」と。
どちらも胸が熱くなる五十回忌。
法話の冒頭で話したことは
「五十回忌になると、懐かしい方も
おられるだろうし、顔も声も
知らない方もおられることでしょう。
だけど、その方がいなかったら
この場がないことだけは事実です」
ということです。
最近、あまり勤められなくなった
五十回忌。
いのちを「訪ねる」ことにおいて
本当に大切な、ご法縁です。