ちょっと遅くなりましたが
10月の掲示板の言葉はコレでした。
人間の心はコロコロ変わるから
ココロだとか(笑)
以下「住職のひとりごと」を
読んでいただけたら幸いです。
【住職のひとりごと】
四苦八苦という苦しみの中に、
怨憎会苦(おんぞうえく)という
苦があります。
恨み、憎たらしい人とも
会っていかねばならないという苦しみです。
どなたかの顔が出てきましたか?
でも考えてみると、
私にとっては憎い人でも、
誰かにとっては、
かけがえのない大切な人である
場合もあるでしょう。
つまり、私を中心としたものの見方が、
怨憎会苦を生み出していると
言うことができます。
さらに、その憎いと思う私の心すら
簡単に移ろいでいきます。どういうことか?
例えば、憎いあの人が
家まで訪ねてこられたとします。
「嫌だな」と思います。
しかし、
「いつもお世話になっておりますので・・」
と、風呂敷を広げだして
菓子箱をくれるではありませんか。
どうなりますか?
「この人、結構気の利くいい人じゃない」
となりませんか?
その方を見送り、
もらった菓子箱の裏を見ると
賞味期限がきれている!
いい人と思ったのはつかの間。
たちまち、元通り(笑)
そうなんです。
悲しいかな、これが私たちの正体なのです。
仏法は、このスタート地点を
あきらかにしてくれる教えです。