今月の掲示板の言葉はこれでした。
余震は少しずつ収まりつつありますが
まだまだ心配です。
被災地のみなさまの
衣食住やライフラインが早く整い、
心の不安が少しでも晴れますように。
【住職のひとりごと】
元日に能登半島地震が起りました。
家が壊れ、大切な人のいのちや
住む場所を一瞬にして奪っていきました。
依然、行方不明者や
断水の情報を目の当たりにし、
胸が締め付けられます。
みなさまは、
被害や怪我はありませんでしたか?
覚円寺は、欄間が落ちてきたり、
壁の崩落がありました。
誰にとっても、突然の出来事でした。
地震以降、子どもたちに
心の変化があるようです。
特に次男は、地震の話になると
顔を真っ青にします。
トイレにも一人で
行くことができなくなりました。
被害があったとはいえ、
日常を過ごしていますが、
我に返ることが増えたように感じます。
地震以降、余震を心配しながらも、
家族で食卓を囲みます。
冗談も言い合います。
大笑いします。
でも、次の瞬間に真顔になるんです。
幸せがひっくり返ったんですから。
お孫さんの顔をみて、
目尻を下げていた方がいました。
料理人になって、おせちを作り、
家族に振るまうために
帰郷している方がいました。
一人だけ、残された方がいました。
亡くなられた方は何も、
無常を教えるために
大切ないのちを落としたわけではない。
そんなはずがない。
でも、受け取りましょう。
誰にも明日は
保証されていないのだから。
生きたかった方の分まで
生きましょう。
絶対にその尊いいのちを
無駄にしないために。
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