今夜はNさんのお通夜。
突然でした。
コロナ前から
「大谷翔平をいつか観に行く」と
言い続けていた、Nさん。
念願叶ってロサンゼルスへ行き
大谷のホームランをみて
5日前に帰ってきたそうです。
そして昨日、往生されました。
今月の始めに月参りで会っていました。
色々な会話をしました。
でも。
大谷翔平にいつか会いに行くと
いつも話をしていたのに。
今月の月参りときに、
4日後にロスへ行くことを
何で教えてくれなかったの?
もし、聞いていたら。
お土産をお願いしたでしょう。
そしたら、土産を一つ追加するために
もう少し歩いてくれたかもしれない。
もしかしたら、富山に帰ってきて
お寺に届けてくれたかもしれない。
ほんの僅かな縁だけど
違う行動があれば、もしかしたら
こんな結果にならなかったかもしれない。
そんな話を
お通夜の法話でしました。
「たら、れば」
今更、そんなこと言っても
戻ってこない。事実は事実。
いつか必ず訪れる、死。
突然やってくる、死。
誰も避けられないのが、死。
大切なことを、いのちを懸けて
教えてくれているのでしょう。
お参りに行くと
玄関先で最期まで
見えなくなるまで
見送ってくれていたNさん。
車のルームミラーで
いつも、見てましたよ。
その姿。そのお見送り。
12年前に往生された
お父さんと一緒でしたわ。
嬉しい出遇いが多いけど
別れもたくさんあるのが
僧侶という役割。
明日の葬儀。
心を込めてお勤めしますね。
ありがとうございました。