2024年05月30日

お寺の掲示板 2024年5月


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今月の掲示板の言葉はこれでした。
毎月、月参りで配ります。


「毎月、読んで考えさせられる」
と、褒めてくれる方もいます。


確かに私がチラシを作成しますが
実は私が一番考えさせられているのです。
掲示板の言葉を選び、味わうのですから。


その言葉を通して
考える機会を、
見て、褒めてくれる方が
与えてくれているんです。


これを「お育て」というんでしょう。
ありがとうございます。


以下、読んでください。


【住職のひとりごと】


大島みちこさんは
難病の骨肉腫のため、
22歳で生涯を終えられました。


病院で知り合った
河野さんという男性と恋愛をし、
手紙を交換していました。


それが、大島さんの死後、
河野さんによって
「愛と死をみつめて」に編集。


「若きいのちの日記」と合わせて
大ベストセラーになったようです。


その日記の中にこの言葉があります。
とても考えさせられる言葉です。


現代は、長寿社会です。
医療の発達や充分な栄養が
摂取できるようになったため
昔とは比べものにならないくらい、
長生きができる時代になりました。


自分はもちろん、
大切な人達には健康で元気に
長生きをしてほしいと思います。


しかし、思うようにならないのが
人生というものです。


若い方の死や思いがけない死を
目の当たりにしたときに、言われる言葉。


「かわいそうに」「気の毒に」。
大島さんはこの言葉を嫌うかもしれません。


何が尊い人生なのか?
大島さんは、明日死んでも
悔いのない人生を生きること。
つまり、今日を大切に生き、
悔いのないように生きることが
尊い人生なのだと
教えてくれているような気がします。


心に留めておきたいと思います。


posted by 覚円寺 at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2024年05月03日

お寺の掲示板 2024年4月


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みなさんGWはどのように
お過ごしでしょうか?


天気は良さそうですね。
気をつけて
お出掛けくださいね。


さて4月の掲示板はコレでした。
読んでいただけたら嬉しいです。


【住職のひとりごと】


「火のないところに煙は立たぬ」という
ことわざがありますね。


ウワサ話が広がるのは、
必ず根拠があるということです。


そうかな??
根も葉もないウワサ話を
故意で広げる人もいるではないか?
とも思いながら。


さて、今月の言葉は
「悲のないところに阿弥陀は立たぬ」
というものです。


みなさんは、
ご本尊である阿弥陀如来を
創造神のように思ってないですか?


これは違います。
ワクチンが先にあって、
コロナウイルスが蔓延しましたか?


病院が先にあって、
苦しむ患者が現れたのですか?
違いますよね?


コロナウイルスが蔓延して、
世の中がパニックになったから
ワクチンが出来た。


この地域には病院がない。
でも、苦しむ患者が
後を絶たないから病院が出来た。


そうなんです。
阿弥陀如来がいて、
私が救われていくのではないのです。


苦しむ私を遠い過去からご覧になって、
放っておくことが出来なかったから
その者を救える、阿弥陀如来という仏に
成ってくださったのです。


その課程、
なぜこのような私を救う仏に
成らねばならなかったのか?


ここを聞かせてもらうのが、
浄土真宗で最も大切な聞法、
聴聞と言うことです。


posted by 覚円寺 at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2024年03月31日

掲示板の言葉 2024年3月


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今日は昼から雪吊りを外しました。
子どもたちが戦力になります。
3月中に出来て良かった。
でも灯籠は倒れたまま。


さて、今月の言葉はコレでした。
最後の数行は本来はなかったんです。


でも入稿しようと確認した時に
地震の被害や苦悩の方々を想うと
傷つく方もいるかもしれないと思い
付け足しました。


以下、どうぞご笑覧下さい。


【住職のひとりごと】


もうすぐ春を迎えます。

新たな進路が決まり、
希望に満ちている方もおられるでしょう。


一方で、意に沿わない転職や異動など、
厳しい決断を下した方もおられるはずです。


人生とは思い通りにならないことが大半で、
それをお釈迦さまは「苦」と言われました。


その「苦」を乗り越えていく方法は
いくつかあるはずで、
人によっても様々です。


今月の言葉は、
事実は変えることはできないけれど、
ものの見方を変えることで
「苦」を引き受けて生きていくことを
教えてくれているような気がします。


世間一般で言う
「ピンチはチャンス」
ということでしょうか?


目の前に立ちはだかる困難が
「壁」であると捉えたとき、
そこで歩みは止まります。


そして、これまで歩んできた道を
振り返ってはまた、苦しむのでしょう。


しかし、その困難を「扉」と捉えたならば、
たとえ「カギ」が掛かっていたとしても、
「カギ」を探す新たな旅が始まり、
人生に可能性と深みが出てくるはずです。


そうは言えども本当に苦しいときは、
ただ「壁」の前で立ち尽くし、
新たな「扉」と思えるまでには、
時間もかかってしまうかもしれません。


ゆっくりでもいいですよ。


マイペースで少しずつ、
前に進んでいきましょう。



posted by 覚円寺 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2024年02月29日

掲示板の言葉 2024年2月


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今月の掲示板の言葉はこれでした。


余震は少しずつ収まりつつありますが
まだまだ心配です。


被災地のみなさまの
衣食住やライフラインが早く整い、
心の不安が少しでも晴れますように。


【住職のひとりごと】


元日に能登半島地震が起りました。
家が壊れ、大切な人のいのちや
住む場所を一瞬にして奪っていきました。


依然、行方不明者や
断水の情報を目の当たりにし、
胸が締め付けられます。


みなさまは、
被害や怪我はありませんでしたか?


覚円寺は、欄間が落ちてきたり、
壁の崩落がありました。


誰にとっても、突然の出来事でした。



地震以降、子どもたちに
心の変化があるようです。


特に次男は、地震の話になると
顔を真っ青にします。


トイレにも一人で
行くことができなくなりました。


被害があったとはいえ、
日常を過ごしていますが、
我に返ることが増えたように感じます。


地震以降、余震を心配しながらも、
家族で食卓を囲みます。
冗談も言い合います。
大笑いします。


でも、次の瞬間に真顔になるんです。
幸せがひっくり返ったんですから。


お孫さんの顔をみて、
目尻を下げていた方がいました。


料理人になって、おせちを作り、
家族に振るまうために
帰郷している方がいました。


一人だけ、残された方がいました。


亡くなられた方は何も、
無常を教えるために
大切ないのちを落としたわけではない。


そんなはずがない。
でも、受け取りましょう。


誰にも明日は
保証されていないのだから。


生きたかった方の分まで
生きましょう。


絶対にその尊いいのちを
無駄にしないために。


posted by 覚円寺 at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2024年01月31日

掲示板の言葉 2024年1月


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2024年の1月は、この言葉でした。
親鸞聖人も大切にされた言葉です。
私も大切にしています。


東北から帰ってきて、
今日の午後は久々にゆっくりしています。


今から子どもたちの床屋に付き合って
イオンに行って、ご飯を食べて
夜は子どもとDAZNでサッカー観戦。


何でもないようなことが
しあわせだったと思う。


あの歌のように
一日、一瞬を大切に生きたいです。


以下、読んでいただけたら幸いです。


【住職のひとりごと】

この言葉については、
ご法事のときに法話で
よく申してあげております。


親鸞聖人は、
善導大師という中国のお坊さんを
師と仰いでおられるんです。


正信偈が途中で切れて
「善導独明仏正意」と
音が上がる箇所がありますね?


あの部分に出てくる方のお名前です。
そして上記の言葉を残して下さいます。


「きょう」という響きの言葉が三度も登場。
「経」「教」「鏡」です。


つまり、お経、
その中に書いてある教えというのは、
私にとって何か?
それは鏡なんだ、という意味です。


さて、今日あなたは鏡を見ましたか?
鏡を見て何を知りましたか?
鏡の製造メーカーですか?
きれいか汚いか?


それは二の次ですよね。
ありのまんまの私の姿が
飛び込んできたでしょう。


そして「これではだめだ」と思い、
髪を整え、身を整えられたと思います。


それで終わりですか?
明日も見るでしょう。
明後日も、これからもずっと。


仏教が鏡であるとは、
教えにより、
心のありようが暴かれるということ。


それを聞いて、心を正しても、
すぐに散り乱れていくのが私の心です。


だから、教えを手元に置い
て常に確認するんです。
わが身の姿や心を。



posted by 覚円寺 at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2023年12月29日

掲示板の言葉 2023年12月


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今日は少し体調不良で
掃除がすすみませんでした。


でも洗面台の排水溝を掃除しました。
ゴロッと汚れがとれるのが快感です。


さて、今月の掲示板でした。
「思わず笑ってしまったよ」など
感想をいただきました。


以下、ご覧ください。


【住職のひとりごと】


みなさん、ご存じですか?
「とにかく」ではありませんが
私はどちらかというと
明るい性格だと思います。


ダジャレが好きで、
コウメ太夫のモノマネなどもします。
私、息子たちから大人気です???


さて、芸人の「とにかく明るい安村」さん。
お腹のお肉でパンツを隠していますが
裸ではありません。
そして、この台詞を言う。


「安心してください、はいてますよ」
これが海外で
高い評価を受けているそうです。


浄土真宗の
阿弥陀さまという仏さまは
救われるための種を
何一つとして持たない、
私という存在を
知り抜いてくださっている方です。
そして、こう言われます。


「あなたの救いの種は
   こちらで全部用意した。
   なもあみだぶつに全てを込めました。
 だから、受け取ってほしい。
   称えてほしい。
   なもあみだぶつ、なもあみだぶつ」と。


これを素直に受け取るだけなんです。
「安心してください、救われてますよ」


そうです。もう救いは決定しているのです。
しかし、素直に受け取ることが難しい。


私がするべき行はないけれど、
受け入れる心と姿勢は求められています。


それは、法話を聴聞することです。
急いでお寺に参ってくださいね。


posted by 覚円寺 at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2023年11月30日

掲示板の言葉 2023年11月


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今月の掲示板の言葉はコレでした。


色々な想いや事情があると思いますが
「ただ面倒だ、手間だ」という理由の
昨今の「迷惑かけたくない論」に
もう嫌気がさしています。


例えば、葬儀。法事。仏壇。お墓。
残された人は迷惑なの?


これは知らぬうちに
手を合わせる場所や
いのちを振り返る機会を
奪っていることにもなっています。


これが無くなっていったら
今のおかしな社会は確実に
ますます変な方向にいきます。


愚痴はとにかく、口が痛いです。
口内炎です。


以下、読んでいただけたら幸いです。


【住職のひとりごと】


若い方はこの言葉を知らないだろうなぁ。
わかる方は若くないのかも(笑)


これは、昭和のコメディアン
「タコ八郎」さんが残された名言です。


日本人は、子どもたちに
「人に迷惑をかけてはいけません」
と教えます。


しかし、インド人は子どもたちに
「人の迷惑をゆるしなさい」
と教えるそうです。


本当ならですよ。
迷惑はかけてはいけないと思うんです。
出来ることなら。


でもどうですか?
迷惑かけずに生きられる人はいますか?
誰もいません。


生まれてから死ぬまでに
迷惑なんてかけっぱなしなのが
事実ではないですか?


出来ることなら
迷惑をかけたくはないが、
かけざるを得ない存在だからこそ
相手の迷惑にも、
もう少し寛容でありたいと思います。


日本には、
「お互いさま」という文化があります。
互いに許容してきた文化です。


タコさんの「迷惑かけてありがとう」
この言葉は、迷惑をかけた先の相手が
受け入れてくれたことを
意味するのでしょう。


そこから生まれた素敵な言葉です。


世の中、いがみ合っています。
「ありがとう」を溢れさせたいものですね。


posted by 覚円寺 at 15:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2023年11月03日

掲示板の言葉 2023年10月


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ちょっと遅くなりましたが
10月の掲示板の言葉はコレでした。


人間の心はコロコロ変わるから
ココロだとか(笑)


以下「住職のひとりごと」を
読んでいただけたら幸いです。


【住職のひとりごと】


四苦八苦という苦しみの中に、
怨憎会苦(おんぞうえく)という
苦があります。


恨み、憎たらしい人とも
会っていかねばならないという苦しみです。


どなたかの顔が出てきましたか?


でも考えてみると、
私にとっては憎い人でも、
誰かにとっては、
かけがえのない大切な人である
場合もあるでしょう。


つまり、私を中心としたものの見方が、
怨憎会苦を生み出していると
言うことができます。


さらに、その憎いと思う私の心すら
簡単に移ろいでいきます。どういうことか?


例えば、憎いあの人が
家まで訪ねてこられたとします。
「嫌だな」と思います。


しかし、
「いつもお世話になっておりますので・・」
と、風呂敷を広げだして
菓子箱をくれるではありませんか。


どうなりますか?
「この人、結構気の利くいい人じゃない」
となりませんか?


その方を見送り、
もらった菓子箱の裏を見ると
賞味期限がきれている!


いい人と思ったのはつかの間。
たちまち、元通り(笑)


そうなんです。
悲しいかな、これが私たちの正体なのです。


仏法は、このスタート地点を
あきらかにしてくれる教えです。


posted by 覚円寺 at 06:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2023年09月30日

掲示板の言葉 2023年9月


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今月の掲示板の言葉はコレでした。


いよいよ10月に突入ですね。
夜も寝付きやすくなりました。


寒暖差もありますので
風邪を引かないようにしましょうね。


以下、住職のひとりごと。
読んでいただけたら幸いです。


【住職のひとりごと】


中学生の時に美術部に所属していましたが、
部活で筆を持った記憶はないです(笑)


苦手なことは、たくさんありますが、
絵を描くことは最も苦手かもしれません。


さて、今月は天才画家ゴッホの言葉です。
みなさん、どう感じられますか?


現代は昔と違って、
物質的には豊かになりました。


お金があれば、何でも揃います。


しかし、物があふれる現代、
人々の心が満たされているかといえば
決してそうとはいえないでしょう。


つまり、物質的には満たされても
心は満たされていない。


それどころか、一つ手に入れば、
またもう一つ手に入れたくなる。


欲望が尽きず、
手に入らないものを
欲して苦しんでいるのが、
私たちの姿ではないでしょうか?


お釈迦さまは、
その尽きない欲望こそが
苦しみの原因であると
説いておられます。


「ある」ものの中に目を向けず、
「ない」ものを探し続ける、私たち。


もう少し、今あるものに
目を向けてみませんか?


必ず、新しい発見があるはずです。


遠くの景色もいいですが、
足元にも見落としていた
素敵な花があるかもしれません。


そういったものを
一緒に見つけていきたいですね。




posted by 覚円寺 at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉

2023年09月01日

掲示板の言葉 2023年8月


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8月の掲示板の言葉はこれでした。
この文面を考えたのが7月中旬でしたので、
「おてらでオペラ」の余韻がありました。


このチラシは、寺子屋の参加者や
お盆にガチャガチャをしてくれた
子どもたちのお菓子袋にも入れたので
たくさんの人に見てもらったと思います。


平等な人生はないけれど
いのちの尊さは平等です。


今後、この歌を下地に
法話を作って多くの人に
届けていきたいと思っています。


【住職のひとりごと】



先日「お寺でオペラ」があり、
テノール・オペラ歌手の澤武紀行さんに、
本堂で歌声を聞かせていただきました。


事前に
「曲のリクエストはないですか?」
と聞かれたので、
中島みゆきの「誕生」をお願いしました。


歌詞がすごいのです。


サビは、生まれたときにウェルカムと
誰もが祝福されたことが示されてあります。


でも、
そうじゃない境遇もあるかもしれない。


この歌詞のすごいところは
そのような方に向けても、
しっかりと配慮がなされ、
届くようになっています。


歌の最後に  
【Remember けれどもしも
 思い出せないなら 
 私いつでもあなたに言う 
 生まれてくれて ウェルカム】
とあります。


誰が離れようと、何が離れていこうと、
絶対に捨てない、阿弥陀如来。


この仏さまの願いと、
この歌詞が重なるように響いてきて、
震えるほど感動しました。


多くの方が涙を流されたのも納得します。


この日以来、子どもたちがアレクサーに
リクエストして、よく口ずさんでいます。


いつかこの歌詞の意味を知ることでしょう。
そして、お父さんもいつでも言うよ。


君たちも生まれてきてくれて、ウェルカム。


posted by 覚円寺 at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 掲示板の言葉